こんにちは。ハウコレゲストライターの阿部友紀です。江戸庶民のあこがれであった、高級遊女・花魁(おいらん)。一度遊ぶだけで100~200万円が吹っ飛んだといいます。花魁は、幼い頃から様々な教育を受けるのですが、その中に「手練手管」があります。「手練手管(てれんてくだ)」とは、泣いてみせたり、切々と訴えてみたり、拗ねてみせたりする恋の駆け引きのこと。その技巧の中に、男を夢中にして、貢がせる女の共通点が隠れています。
1.焦らし上手
花魁は、江戸時代で言う芸能人のようなもの。直ぐに親しくお話できる訳ではありませんでした。最低でも3回は通って、彼女の前で豪遊しなくてはならなかったそうです。
人間は簡単に手に入れたものよりも努力して手に入れたものの方を大切にします。恋愛でも、簡単に落とした女性より時間とお金をかけて落とした女性のほうが大事にされます。何回かデートして焦らすことが、男性が貢ぎたくなる女になるポイントです。
2.一流好み
花魁は、身につける衣装や小物すべて一流のものでした。一流とはいかないまでも、身だしなみを整えて、普段からきちんとした女を装うことで男性に「はずかしい思いはさせられない」と思わせることができ、装いに見合った対応をしてくれるようになります。
たとえば、「紅茶のお供はこのお店のお菓子」や、「好きな文学は〇〇」など何か一つ、風流っぽいことにこだわってみてください。自分の価値を高く見せることができます。
3.嘘上手
花魁のお仕事はお客様をもてなすことなので一途なんてありえません。しかし彼女たちは「あなたしかいない。年季が明けたら一緒になろうね」という起請文を作り、相手を信用させていました。
嘘でもいいので誠意を示し、男性に安心感を与えることで「手に入れられそうで手に入らない女性」という印象を植え付け、狩猟本能を煽ることができます。
4.秘密の共有
花魁の手練手管に「髪切」といって、相手に髪を切らせ、それを持たせることで誠意を示す方法があります。髪は女の命であるため、それを相手に切らせ、持たせることで、共犯的な意識を持たせることができました。
秘密を持つということは、それだけお互いを近づけること。秘密の共有で、この女性とは「簡単には離れられない」と思わせようとしていたようです。たとえば、「ここだけの話なんだけど」という前置きと共に相談ごとを持ちかけたりすると良いかもしれません。
5.別れ上手
花魁にとって一番重要なのは別れ際。抱きついたり、すねてみたりなど様々な方法で可愛いアピールをします。このギャップに男性はメロメロ。
デートで一番印象に残るのは、やっぱり別れ際ですよね。また会いたいと思ってもらえるように、「また会いたい」という気持ちを込めて甘えてみましょう。
さいごに
江戸時代の最高のモテ娘とも言えよう、花魁を取り上げてみましたがいかがでしたでしょうか。最初はお高く見せておいて、徐々に可愛い面をチラ見せ!がポイントですね。
<阿部友紀ちゃんのプロフィール>
1992年6月3日生まれ。東京FM「お台場レインボーステーション」メインパーソナリティ、第11期シーサイドイメージガール、ベストメガネコンテスト初代イメージガール。