・・・帰宅時、ターミナル駅のホームで電車を待っていると、向かいのホームに彼氏の姿を見つけました。声をかけようと思いましたが、すぐに電車がやってきて、彼の姿は見えなくなりました。電車の行先は「三○駅」になっていて、その駅は彼の自宅と反対の方向なのです。彼の後を追おうかどうしようかと迷っているうちに私のホームにも電車が到着しました。混み合う車内から向かいのホームを見ると、驚いたことに彼はまだホームにいて、私に気がついたようでした。慌てて電車から出ようとしたら、目の前でドアが閉まってしまいました。
これは30代女性の見た夢です。互いの忙しさのため恋人とのすれ違いが多く、恋愛関係に悩んでいたそうです。ターミナル駅は人間関係や物事の転換期を象徴します。そして、身近な人や恋人が現われる場合、互いの進路や立ち位置の違いをあらわします。
では駅にまつわる夢のいくつかをご紹介しましょう。
ホームの夢
駅のホームにいる夢は、自身を取り巻く人間関係の転換点を暗示します。恋人と使うホームが違うのは恋愛関係のすれ違い、人生の進路の違い、互いの人生の行先の違いを象徴します。ホームが多いほど迷いが多く、対面のホームであれば、現在のすれ違い・勘違いや意思の疎通の悪さなど、コミュニケーションの方法に根本的な原因があることを示唆します。
改札口の夢
改札口の夢は、未来の選択肢を暗示します。特に恋人や身近な人が現われる場合、彼らとのコミュニケーションに何らかの選択肢が生じる状況をあらわします。
改札を抜けてホームに入れば新しい選択を、ホームから改札を出るイメージなら選択の迷いや、過去にこだわっている状況をあらわします。
線路の夢
・・・大学近くの鉄道の線路の上を、同期の友人たちと歩いています。その線路は現実と違ってどこまでもまっすぐな単線になっていて、周りにフェンスもありません。大勢の学生たちがずいぶん先を歩いているのが見えました。僕は休みたくなって、線路脇の緑道に出て、友人たちを見送りました。
一人の女の子が僕のそばで休んでいましたが、しばらくたわいのない話をした後、「もう行くね」と言って足早に線路に戻っていきました。線路伝いに去っていく彼女の後ろ姿を見送りながら目を覚ましました。
これは当時大学生だった20代男性の実例ですが、彼は大学在学中に就職先が決まらなかったそうです。彼の友人たちはみんな内定をもらい、最後に見送った女の子は友人の中で一番遅く内定をもらったということです。結局、夢の暗示が現実になってしまいました。
線路だけが印象的にあらわれるイメージは、近未来の進路の象徴、その正念場を暗示します。
ステーションモールの夢
ステーションモールで買い物をするのは、物事の転換期、現状の試行錯誤をあらわします。何かを買うイメージなら、買ったものが近未来の展開のヒントになります。例えば、気にいった靴を買うなら、人間関係が良い意味で進展します。買う物がなくうろうろしているだけなら、転換がうまくいかず、迷いを抱えている状況を反映します。
動き出す電車は吉兆
・・・ホームで電車を待っていると、なぜか会社の同僚たちが駅の広告看板を使ってダーツをしています。私も誘われますが、帰宅途中なので断ると、同僚たちは笑いながら私にダーツを投げつけてきます。当てる意思はなく軽い冗談のような感じです。煩わしく思いながらかわしていると電車がやってきました。電車に乗り込んでも、時間調整なのかしばらくの間、ドアは開いたままでした。私は少しホームに降りて散乱したダーツを片付けようか無視しようかと躊躇していると、急にドアが閉まり、電車が動き出しました。
これは転職を考えていた30代女性の見た夢です。彼女はその後まもなく転職をかなえました。会社に残るか外の世界に出るか、その時の決断への迷いがこの夢に表れています。動き出した電車は、彼女の決断や動き出す運勢を暗示しています。
(梶原まさゆめ/ハウコレ)