「20歳までの容姿は親がくれたものだけれど、20歳以降の容姿は自分の責任」とはよく言われることですが、年を重ねてから「昔はモテた」と過去を自慢げに話す女性がいます。
でもそのモテが若さや見た目だけからくるものであったならば、年を重ねてからモテなくなるどころかイタい女性になってしまう危険があります。
そこで坂東眞理子さんの『30代あなたに伝えたい人生で大切なこと』より「いつまでもモテ女でいたいなら気を付けておくべきこと」についてご紹介します。
1.女子を卒業する
「女子枠でなく、立派にどこでも通用するプロフェッショナルを目指しましょう。試練にあって、必要とされて、初めて女性も自分の中にある力を自覚し、発揮することができます。(中略)
女性自身、女子扱いされていると、気楽で責任がなく自由で居心地がよいものです。
しかし、40代になってもその境遇を続けようとすると少し「イタい」。」
「女子」という言葉が流行し「女子会」「女子力」という言葉がここ数年で話題になりましたが、実際は何歳まで「女子」という言葉を使うのが許されるのでしょう?
使っている本人たちも「もう女子っていう年じゃないんだけど…」と言いながら使っていることもあります。
「女子」という言葉が持つ子どもっぽさを武器にしていると、大人になるに連れて周りからは「イタい女性」として見られてしまいます。
「女子」を卒業して「女性」になれる女性だけが、年を重ねてもモテ続ける女性と言えます。
2.気を使われるより気を使う人になる
「気を使われる存在でなく、気を使う人でいましょう。何を言っても許されるようになったら、黄色信号。
言いたいことを言うだけでなく、どういう言い方をしたら伝わるか、独りよがりになっていないか、気をつけましょう。」
若いうちは若いというだけで何かと周りから気を使われて可愛がってもらえるものですが、いつまでもその立場に甘んじていてはいつか年齢に負けてしまう時がきます。
そうなると「あの人、もう○歳なのにまだあんなことも知らないなんて」と周りから疎まれてしまいます。
若さが武器になるのは若いうちだけで覚えておいて、むしろ若さが武器なうちに「気を使える女性」を目指しましょう。
3.自分に足りないことを学んでおく
「自分のできることに自信を持つだけでなく、自分に足りないと自覚していることを学ぶことが大事です。
女性が輝く社会とは、女性たち一人一人が自信を持って仕事を遂行し、自分の守備範囲を広げていくことでもたらされます。」
年を重ねるに連れて新しいことを始めるのに躊躇してしまうものです。年を重ねた女性から「もっと前頃からやっておけば良かった」という声を聞くこともよくあります。
若い時であれば吸収も早いので、自分に足りないことに早めに気づき学んでおけば、年を重ねてから苦労することが少なくなりますよ。
4.褒める力を磨く
「自分がほめられると嬉しいように、相手も自分に関心を持ってほしい、自分のいいところをわかってほしいと願っています。
自分がほめられるのを求めるのではなく、自分から進んで人をほめることができる女性になりましょう。」
若いうちは周りから「可愛いね」「若くていいね」「元気でいいね」と褒められること多々あると思います。
褒められているうちに「自分がどんなことを言われて嬉しかったのか」という褒め言葉をたくさん貯めていき、誰か他の人に使うことで相手との関係を良好に保つことができます。
褒められているうちに、褒めポイントを見つけて、褒める力を磨いておきましょう。
おわりに
「年齢を重ねる度に素敵になっていく女性」を考えた時に、確かにこれらのことがカバーされている気がします。
逆に言えば、これらのことができれば、若い頃はモテなかった女性でも女子力ではなく女性力を磨くことで魅力的になることが可能ということかもしれません。
どれも一朝一夕で身につくものではないので、ぜひ気づいたその日から始めてみてください。
参考図書:坂東眞理子『30代あなたに伝えたい人生で大切なこと』海竜社
(栢原 陽子/ハウコレ)
(新部 宏美/モデル)
(柳内 良仁/カメラマン)