1.言い寄られたくない
まず考えられるのは、彼があなたの気持ちに応えられないと思っている場合。この目の前にいる女の子はきっと自分のことが好きなんだろうなあ……って、彼は気づいてる。このままだと遠からず告白されるかもしれない。
でも、自分はこの子と恋人として付き合いたいわけじゃない。だから前もって、告白できない状況を作っておこう。こんな理由で、彼はあえて自分が彼女持ちだってことを示すんだね。実は、そんな彼はとっても優しい人。
付き合ってくれないなら全然優しくないじゃん、って思うかもしれないけど、そうじゃないよ。告白が拒絶される辛さを味わわせないですむように、っていう彼なりの思いやりだからね。いますぐ彼氏にはなってくれないけれど、友達として普通にかかわっていったらいいよ。
2.いい男アピール
日本では、人前では身内を悪く言って謙遜するのが美徳だと思われてきたけど、海外にはそうじゃない国もある。たとえば親が自分の子を賢いと言ったり、夫が自分の妻を美人だと言ったり。
そういう風潮が近年では日本でも広まってきて、彼氏が自分の彼女のことを可愛いと言ったりすると周りからの好感度が高まるっていうふうに少しずつ変わってきた。だから、俺は男子として、彼氏として素晴らしい人間なんだっていうことをアピールするためには、自分の彼女をほめるってのが有効なんだね。
そうすれば周りの女子から、「あの人は彼女を大事にしてる」って思われて、信頼を集めることができる。というわけで、彼は自分の彼女の自慢をしているように見えるけれど、実はちょっとだけ自分の良い人ぶりをアピールしているだけかもね。
3.責任をとりたくない
あなたに好意を寄せられていることに気づいて、その恋愛感情を利用してやろうと思っている優しくない男子だっているよ。つまり彼は、目の前にいる女の子を彼女にしてずっと付き合っていきたいわけではないけれど、都合がいいときだけたまに会って遊ぶくらいだったらしたいと思っている。
そんな彼にとっては、遊び相手の女子から付き合ってと言われることほど面倒なことはない。そういう責任はとりたくないからね。だから事前に予防線を張っておくんだ。あとで付き合ってと言われたときに、「俺は付き合えないって言ったよね?
それでもいいって言ったのはお前だよね?」って言い返せるように。こういうタイプの男子を好きになってしまった場合、あなたの側も遊びならいいけど、そうじゃないときは考えなおしてみよう。
4.あなたが聞くから
あなたからすれば「のろけられた」とか「彼女自慢をされた」って思って嫌な気がするかもしれないけど、彼からすれば全然そんな気はなかった、っていうケースもあるよ。それは、あなたのほうから彼の女性関係を根掘り葉掘り聞き出そうとしてしまった場合。
好きな男子なんだから、どうしても彼の女性関係が気になってくるのは当たり前だよね。でも、だからといって無理やり問い詰めたりしてはいけないよ。あまりしつこく質問攻めにしていると、彼だって答えるのがいやになっちゃうからね。
しかも、聞かれたから答えただけなのに、それでもって気を悪くされてしまったら、彼からすれば何もいいことなしだもん。好きな彼のためにも、そして、自分自身が不必要な傷を受けないですむためにも、プライベートにはいきなり突っこまないようにしようね。
羽林由鶴さんからのメッセージ
片思いの彼が自分の彼女の話をするにしても、いろいろなパターンがあるってことがわかってきたよね。好きな人に彼女がいたなんてショックに決まってるけど、でも、できたらそこであまり動揺した表情を見せないようにするといいかもしれないね。
相手が悪い人ならつけこまれちゃうし、良い人なら逆にいたたまれない気持ちにさせちゃうから。むしろ、好きな男子とこんな個人的な話ができるくらいの親密さになっている自分を喜んでいいんだよ。
ただ遠くから見ているだけだった昔の自分と比べれば、かなりの進歩。これからもこの調子で恋愛経験を積んで成長していけば、あなただったらきっと素敵な男子と恋人同士になれるはずだからね。
(羽林由鶴/ハウコレ)