1.他大学との交流が少ない
「成蹊大学は入学式のインカレ勧誘が禁止されてるみたいで、他大との交流がすごく少ない。ワンキャンパスで4年間ずっと吉祥寺だし、他大の男子と付き合っている女子なんてほとんどいないよ」(3年生)
真の女子大ならインカレで(東大の)彼氏を捕まえることこそ使命ですが、成蹊大女子にとって「インカレ」がそもそも馴染みのない単語。成蹊大の男女しかいない部活やサークルでぬくぬくと4年間を過ごします。
「他大学の彼氏ができた~」なんて珍しい発言をしようものなら、最近完成した6号館のカフェに押し込まれ「何が起きたの!?」「どこで知り合ったの!!?」と授業ギリギリまで尋問を受けるでしょう。
2.女子校出身者が多い
「私も含めて周りも女子校出身の推薦で成蹊来ましたって子が多いです。恋愛に保守的で、友達の恋バナでお腹いっぱいになっちゃう(笑)」(1年生)
「恋愛したい」と口には出しつつも、友人の恋バナで満足し、「まだ私には早いかな」と感じてしまう女子校出身者が多いのも成蹊女子の特徴。生まれて20年恋愛経験が全くない子も少なくありません。
女子大で盛んにおこなわれる合コン貿易もほとんどないので、卒業してから「私のオレンジデイズはどこ?」と遠い目をする事態になるのです。
3.アルバイトはケーキ屋さん
「私のバイト先はケーキ屋さんです。成蹊の女子って居酒屋で元気に働くような子は少ない。雑貨屋さんとかアパレルとか事務とか秘書とか、職場は女子ばっかり」(2年生)
成蹊女子はバイト先も保守的。男子が多い飲食店ではなく、女子ばかりの環境に自分の居場所を求めてしまいます。
とはいえ成蹊はあくまで共学。大学に行けば男子と触れ合う機会があるのがまた、彼ナシに拍車をかける原因に。男子が生息しない女子大で渦巻く危機感・彼氏ゲットへの動機づけが、成蹊女子には生まれないのです。
4.漂うそれでもいいや感
「『こんなに可愛いのにどうして彼氏いないの!?』っていう友達がたくさんいる。でも吉祥寺サンロードの居酒屋できゃっきゃ言いながら理想の彼氏について恋バナすると『わたしの居場所はここだなあ…』ってみんなが思っちゃうんだろうね」(3年生)
同じ大学の生徒はだんだんと雰囲気が似てくるもの。成蹊に通う女子たちも4年間ケヤキがせっせと送り出すマイナスイオンに感化し、一定の「成蹊女子」になるのです。
そしてたどり着く結論が「彼氏はムリしてつくるものじゃないよ! 押さない駆けない焦らない☆」。
おわりに
生態調査の結果、成蹊女子に彼氏ができない理由は「保守的なぬるま湯の環境に満ちる謎の連帯感」だとわかりました。
男子の草食化が進む現代。クリスマスまでに彼氏が欲しい!と、成蹊女子がほんのちょっぴりでも願うのなら、ぬるい鎖をたちきり、重い腰を上げてみずから外界へ狩りにでかける必要がありそうです。
(倉持あお/ハウコレ)