こんにちは、トイアンナです。恋愛と言えばPDCAサイクルをきちんと回し、失敗から学んでよりよい恋愛をするにつきますね! 「PDCA?なんぞそれ」となった初見の方、申し訳ございません。少しだけ説明のお時間をいただいてもよろしいでしょうか。
回れ回れPDCAサイクル
見事にオチがついたところですが、PDCAサイクルを否定したいわけじゃありません。過去から学んで改善を繰り返す、それが最高のプロセスであることは間違いない。ようは、PDCA回したつもりになって「次こそは違う男!」と動いても結局似たような男を掴んじゃって、ちっともA(Act=改善)してないのが悪いんです。
ではなぜ改善できないのか。答えは簡単、「キュンとくる男」が偏っているからです。たとえば私はもともと「理屈っぽくて傲慢なタイプ」が大好物。でもこういう男性ってモラハラの可能性を大いに秘めています。
「バカは嫌い」
「なんでそんなミスするの? 信じられないんだけど」
「だって大抵の人って俺より愚かじゃん」
はぁ……しゅき。読者よ、ドン引きしているのは分かってるからタブを閉じないで。
歪んだ視界はどうあがいても治らない
……もう仕方がないんです。昔からこういう賢い系ドSキャラが好きなんです。好きなアニメキャラは石田雨竜、犬牟田宝火、妖狐の蔵馬です。二次元ならカワイイもんですが、現実にいたらクッソモラハラの可能性が高い連中ですよ!
「恋愛をする」前提でどんなにPDCAを回したってムダ。ときめく相手を選んでいたら、いつまでたっても歪んだ男を手に入れてしまうのです。だってこっちが歪んでるんですもの。相手のせいじゃない、ときめているこっちの罪です。
「じゃあ、もう幸せになれないの?」
と、悩んだ時期もありました。というより、私の婚活はすべてここに集約してきました。クズがしゅき、モラハラがしゅき。さあどうしよう。好きでもない相手と円満な家庭を築くのか?
好きなものは好きだからしょうがない!
いいえ。むしろ認めたら楽になりました。どんなにPDCAを回したつもりでも、私は「より温厚な傲慢ドSを選ぶ」という改善策しか立てられないのだと。
実際、人生最初の方に付き合った傲慢ドSは私を焼けたフライパンで殴っていましたが、この10年は暴力なんて振るわれたこともありません。すばらしい改善。とても小さい進歩ですが、どうやらマシにはなっていたらしいのです。
認めましょう、性癖。それでも回しましょう、PDCAサイクル。完全にときめきを無視してまで結婚するくらいなら、独身でもいいじゃない。
だったら、より楽しく暮らせる傲慢なドSを探そうじゃないの。わたしの歪んだ性癖はそのままにして、共存を目指すしかない。諦めではありません。ただ私はトキメキと幸せ、欲張りな2つを手に入れたい。そう認めたら、とてもスッキリしました。これからもみなさんと一緒に、少しずつですが階段を登っていきましょうぞ。(トイアンナ/ライター)