どうもあかりです。
■女子は「人間」、男子は「山」
そう。男子は山です。とはいっても、「動かざること山のごとし」の山じゃありません。男子は動きます。人間のごとく(当たり前)。ここでいう「山」は、「やまびこ」の山。
思えば男子は、恋が始まる一番最初の瞬間から、この「やまびこ」方式で恋をしているものです。
例えば、男子が誰か女子にアプローチをしようと考えるとき。「デート行かない?」「好きな人いるの?」といった外見上のアプローチは、たしかに男子の側からされているもの。だけどこれは、元をたどれば、女子の側の脈アリ感が呼び寄せているものです。そのアプローチの前の段階で、その女子が男子と話したときに楽しそうな雰囲気を出していたり、ひょっとしたら「この人いいなぁ」と思っているのが顔に書いてあったのかもしれません。いずれにしても、そういう「アプローチしていいよ」感が、まさに彼をアプローチの行動に出させた。
「アプローチしていいよ」という小さな気持ちが、実際に「アプローチ」というより大きな行動として跳ね返ってくる。
これが恋のやまびこ効果で、そのなかで、私たち女子は「おーい」という人間、男子は「おーい」と空に響き渡る声で返してくれる山なのです。
ここからわかるように、「自分から好きを生み出す」というのは男子の苦手とするところ。山は、人間の声を返すことはできても、自分から声を発することはありません。男子も、まったくの脈ナシのところに飛び込むいわゆる「負け戦」は、なかなか挑めない。
■「やまびこ」を発動させる声をいっぱい出していこう
じゃあこれを踏まえてどうすればいいかという話になりますが、話はシンプルです。とにかく、彼が山として「好き」の倍返しをしていくことができるように、まずは人間である私たちからそれを小さくてもいいから生み出していこうということになります。
付き合う前でも、付き合った後でも、この原則は変わりません。
例えば、好きな人からデートに誘ってほしい。
そういうときには、答えは簡単で、「デートに誘ってほしそうにする」ことだけでいい。具体的には、「この映画面白そう」「このカフェが素敵らしい」といった、さりげないけれどもたしかに「あなたとデート行きたいなぁ」という雰囲気が漂う発言をすることです。
「好き」と言われたい。
このためには、近づくこと、目をじっと合わせること、それから、彼が「好き」と言うことができるための適度な間を作ってあげることです。
濃厚なキスをしてほしい。
「好き」と言われるのと同じで、まずは近づいて、アイコンタクトをして、間を作ってあげる。それでもだめなら、軽くこちらからほっぺにチューをしてあげてください。きっとお返しに、大きなキスが戻ってきます。
夜、求められたい。やっぱり彼女なので、そういう目でも見られたい。
これには、求められる準備をすること。かわいいパジャマを着て、それから、ベッドに入ったらスマホばかりいじってないで、彼をさりげなく誘うようなムードを漂わせることです。
**
もちろん実際の男子は山とは違って、仮に人間である私たちの声がなくても、多少なりとも自分から愛情表現をしてくれます。だけど、この「やまびこ」を意識して、私たちからの愛情表現をちょっとでも増やしていくだけで、前とは比べものにならないほど大きな愛情表現がプレゼントされるようになっていくはずです。(遣水あかり/ライター)