恋愛がうまくいかない人の恋愛相談に乗っていると、うまくいかない理由に共通したパターンがあることがわかります。
1:察して欲しいという甘え
Q:「彼にこのことを話した方がいいということは頭ではわかっています。だけど、嫌われるんじゃないかと思うと怖くて言えません。私の思っていることを察してもらうことはできませんか?」
A:「彼がテレパシーを使えない限り無理です。もしあなたが正直に思うことを誠意を持って伝えた結果、嫌われることになったのだとしたら、それだけの信頼関係しか築けていなかったということです」
Q:「誠意を見せるにはどうしたらいいですか?」
A:「誠意は見せるものではなく見えるものです。あなたに誠意があればその誠意は相手に伝わります。」
2:構って欲しいという甘え
Q:「彼が仕事で忙しくなかなか会う時間を作ってくれません。恋人同士なのだからもっと一緒の時間を過ごしたいです」
A:「一緒に過ごしている時間が愛情を決めるわけではありません。一緒にいないときに安心できる関係性を目指してください」
Q:「一緒にいないときに不安になった時はどうしたらいいでしょうか」
A:「不安になるということは他にすることがないからです。要するに『悩むぐらいヒマだ』ってことです。仕事でも趣味でもいいので、恋愛以外に没頭できるものを探してください。」
3:優しくして欲しいという甘え
Q:「恋人同士なら優しくするのが当たり前じゃないですか?」
A:「ちょっと前までは他人同士だったのに、恋人になった瞬間に優しくしなきゃいけないんですか?」
Q:「それは…」
A:「恋人というのは肩書き、ないしは記号でしかありません。ミュージシャンだと名乗っても、実際はしがないバンドマンからメジャーデビューアーティストまで様々です。恋人という記号に甘えないように。」
Q:「どうしたら優しく接し合う仲になれますか?」
A:「自分の歌を聴いて欲しいなら、聴いてもらえるようにお客さんの声に耳を傾け、そのリクエストに答えていくこと。ただし、お客さんの奴隷になるということではありません。そこだけ間違えなければ、いい関係が築けるはずです」
4:浮気しないで欲しいという甘え
Q:「彼が浮気をするんじゃないかと不安になります。異性と話しているだけで嫉妬心が生まれてくる自分が嫌いです」
A:「人の心をコントロールすることなんて誰にもできません。彼の理性ももちろん重要ですが、最終的にはどんな強敵が現れても彼が自分を選びたいと思える、そんな自分であり続けることしか、浮気を止める方法はないんです」
Q:「そんな自信はありません」
A:「では彼に浮気されないように束縛しまくってみてください。どっかでは浮気されると思いますが、一時期は引き止めておけると思いますよ」
Q:「…」
A:「恋人の浮気を恐れる人は、恋人が自分を好きでいてくれるという事実に自尊心を依存しています。まずはその依存から脱却しないと、その不安は一生消えませんよ」
5:自分の好意に応えて欲しいという甘え
Q:「私がこれだけ彼のことを考えてあれこれしているのに、彼は一向に私に何かしてくれる気配がありません。これは彼が私のことが好きでないということなのでしょうか」
A:「もし自分の親が『こっちがあんたの将来のことを思って色々してきてあげたのに、なんでちっともこっちの期待に応えてくれないの!!』と言ってきたらどう思いますか?」
Q:「『余計なお世話だよ!自分のことは自分でやるよ』って思います…」
A:「そういうことです」
Q:「でも、彼にあーして欲しい、こーして欲しい、ってリクエストされたから応えていたんです。余計なお世話ではなく、頼まれたことなんです。」
A:「子どものわがままを全て聞く子育てをした結果、子どもは聞き分けの良い子どもに育つと思いますか?あなたは彼の自立心を奪ってしまったのかもしれません」
6:自分はネガティブだから自信が持てないという甘え
Q:「自分に自信を持ちたいのですがネガティブなので自信が持てません」
A:「まずその自信が持てない原因をネガティブな自分のせいにするのをやめたらどうでしょうか?」
Q:「どういうことですか?」
A:「自分がネガティブなら自信を持つための努力をしなくていいですよね。本当に自信が持てるようになりたいなら、ネガティブな性格を盾にして、努力しない言い訳にするのはやめましょう。」
7:幸せにして欲しいという甘え
「わたしは変わる気がない」けど「あなたに幸せにしてほしい」という自分勝手な甘えは捨てましょう。
誰かに幸せにしてもらえるなんてことはありません。幸せは自らの意思で選択して行くものです。
彼との幸せを考えるのも選択だし、彼との幸せがイメージできないなら、その彼を替えるということも選択の一つです。全ては自己責任です。
「あなたは変わらなくてもいい」けど「わたしは自分で幸せになってみせる」という姿勢。そういう人が最終的には幸せになっていくのです。(川口 美樹/ライター)