どうも、あかりです。
■恋の悩みは2種類
思うに、恋の悩みを生み出す原因ってたったの2種類しかありません。
「現実」と「妄想」です。これだけです。
「現実」というのは、具体的な事実のこと。彼が浮気をした、自分に隠れて元カノと会っていた……などといった、悩みや不安や心配をして当然な現実が目の前にある状態。
「妄想」というのは、私たちの頭の中にしかないこと。彼が女子とLINEをしているけどひょっとしらその子は彼のことが好きで、彼もその子のことを気になっているのでは?……といったものです。「女子とLINEをしている」という部分は一応現実ではあるけど、そこから先の部分は根拠のない妄想ですね。
このうち、「現実」については、当たり前だけど、もうそれは現実なので何かしら考えて具体的に対処するしかありません。彼と話し合う、問い詰める、別れる、なんでもいいですけど、とにかく鈍感でいるわけにはいきません。この「現実」を前にして鈍感でいるんだとしたら、それは鈍感を超えてもはやおバカの次元です。
■大半が「妄想」
さて、こうやって2種類を並べてみるとわかりやすいのですけど、私たちが恋愛で抱く悩みの大半って、この「妄想」に分類されるものだということがわかりますね。
「現実」に当てはまるような彼の浮気、元カレとの密会といった状況は、はっきり言って交際の間に1回起こるかどうかのレベルのものでしかないと思います。基本はね。
逆に、「彼が私以外の人を好きになったらどうしよう?」「彼に飽きられたらどうしよう?」といった悩みって、だいたいが無根拠で、事実に基づかなくて、ただの「妄想」にすぎないことがとても多い。
だからこそ、この「妄想」に対して鈍感になる方法が大切だと思うのです。
■敏感な行動は気持ちも敏感にする
ひとつ例をあげましょう。
彼のスマホを一瞬でも見たことがある人はいますか? 恥ずかしながら、私はかなり前に一度だけあります。経験がある人は、その時のことを思い出して、ない人は、想像してみてください。スマホを見たとき、ちょうどLINEの一番上のトークルームに女子の名前を見つけたとしましょう(新着未読はナシ)。そこで、本当は「一瞬だけ開いて問題ないことをだけ確認したらすぐ閉じよう」と思っていたのに、いざ見だしたら、どうでしょう。急に脳がバーッて熱くなってしまって、なんかあっという間に超昔のやりとりまでさかのぼって読んでしまって、途中で彼が戻ってきそうになってきたからそこで一度中断しつつも、「あの子となんかあるんじゃないの?」という疑念が大きく膨らんでしまって、また機をうかがって、さらに昔のものまで見たいと思ってしまう。
ここからわかるように、一番最初の「スマホ一瞬だけ見てみよう。どうせ何もないけど」という敏感にはじまって、気が付いたら「ある特定の女子とのLINEを全て見なければ。怪しい気がする」という「妄想」が出来上がっている。
「妄想」は、こうして、一番最初の、一番小さな敏感から次第に膨れ上がってできるものです。
もしもここで、一番最初のポイントで、「鈍感でいよう」と心がけで、スマホを見ることそのものをストップしていたら……。ここで鈍感に努めるのは、そこまで難しくないことです。ちょっとした意識の問題。だけど、「妄想」が一度膨らんでしまったら、もう鈍感には戻れない、何も見なかったことにはできないのです。
こんな感じで、私の考えだした「鈍感」の方法は、小さな小さな敏感行動を、それがまだ小さな芽の段階で、摘んでおくこと。これが私のような根っからの敏感人間にできる一番現実的な鈍感力の実践方法で、かつ、恋の悩みの大半を占める「妄想」をなるべく防止する効果があります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。(遣水あかり/ライター)