『人は見た目が9割』という本がかつてベストセラーになったことがありました。
外見にはその人の人間性がびっくりするぐらい出る
ここでいう「外見」とは、いわゆる「顔立ちの良し悪し」や「身体のプロポーション」のことだけではなく、表情、日常的に使っている言葉の選び方、姿勢や立ち振る舞いなど、仲良くならなくても見えるその人の特徴、のことを指します。
内面を重要視する人は、そういった「何気ない一言、ふとした時の表情、とっさに出る言葉」にその人の内面(人格・大切にしている価値観・過去の経験など)がモロに反映されることを経験上知っています。
そんなこと当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、おそらく今みなさんが思われている以上の細かさで、その人の人間性を見抜きます。
彼氏の情報をもらえると大体の彼氏の傾向性が掴める
手前味噌な話で恐縮なんですけれども、書いていることの信ぴょう性を高めるために、先日受けた相談の一部をお見せします。
僕は相談者さんの彼氏さんに会ったこともなければ、具体的な人間性も聞いていません。(少なくともこのメッセージを送った段階では)
彼女さんの悩んでいる内容と、彼との関係性、および実際に彼氏が放ったセリフなどから、「彼氏はきっとこんな感じの人で、こんなコンプレックスを抱えていて、彼女をこんな感じに思っている」という予想が立てられるんです。
これはおそらく人の相談に乗ってきた経験から、頭の中でいくつかのパターンがデータで蓄積されていて、Googleみたいに検索できるようになっているんだと思います。
ちなみにこれは僕の特殊能力でもなんでもなく、人を見抜く力のある人は大体持っているものです。(ビジネスの世界では、人事職とか営業職で結果出している人が持っているケースが多いです)
外見から得られる情報を侮ってはならない
話を戻しましょう。
このように人の内面を嫌というほど見てきた人にとっては、外見は内面以上にその人の内面を物語ります。
言い換えれば、実際の外見そのものがそこまで重要なのではなく、その外見を生み出しているその人の内面が、その外見を通してバレてしまっている、ということです。
「見た目の清潔感を大事にしよう」といったようなアドバイス、よく聞きますよね。
あれは、恋愛において「見た目が清潔であること」が大事だからではなくて、「初めましての人に不快感を与えないように、見た目を清潔にするようにしよう」という日々の心がけが透けて見えるから大事だと言っているのです。
以上が、僕が「人を外見から判断した方がいい」と結論づけている理由です。(川口美樹/ライター)