「お子ちゃまじゃいけない」「オトナの彼女でいなきゃ」と思えば思うほど、男子が彼女に「オトナの魅力」と同じくらいに強く求めてる「甘えんぼ」という要素が欠け落ちてしまう気がします。
1.「そんなのでいいの?」
「されて心地よくて、愛しい気持ちが溢れる『甘えんぼ』は、『頭なでなでしてほしい』的な、『そんなんでいいの!?』みたいなのだと思う」(不動産/25才)
オトナの甘えんぼは、なんでもないようなことを大げさにおねだりします。
例えば「アウトレット行きたいから車を出して」というおねだりが求めているのは、単なるアウトレットまでの”アシ”であって、彼の愛情ではありません。
反対に、「頭なでなで」とか「チューして」みたいなのは、そのおねだりの対象がショボすぎるおかげで、本当にほしがっているのは彼の気持ちなんだよというのがわかるんですよね。「私が本当にほしいのは、物じゃなくてあなたの愛情なんだよ」という気持ちを伝えるのが、オトナの甘えんぼの条件です。
2.タイミングが絶妙
「甘えられる側からすると、タイミングって大事だとも思う。彼女に甘えられたいときってやっぱりあるから」(公務員/26才)
じゃあいつがそのときだ?ってなるわけですが、一言で言えば「彼に余裕があるとき」ということになるでしょうか。
仕事で彼が疲れているとき、気分的にやや落ち込んでいそうなときに甘えてしまうと、彼からしたら、やっぱり「ウザい」と感じてしまうことが多いのかもしれません。
甘えさせてあげるには、彼女のことを自分よりも優先してあげられるだけの余裕が必要ですから。
一番わかりやすいタイミングとしては、彼が「なんか飲む?」とか、気遣って世話を焼いてくれる、甘えんぼを促してきてくれたときじゃないでしょうか。こういうときは「うん麦茶がいい」とそれに直接答えて甘えるだけでなく、他にもいろんな甘えんぼを見せても、それを「かわいいなぁ」と受け入れてくれるだけの余裕が、彼にある可能性が高いです。
3.メリとハリ
「結局『甘えんぼ』もギブアンドテイクで、甘えてばかりだと『重いな』とか『自分勝手だな』って思われちゃうんじゃない?」(広告/27才)
「甘える」というのは、「オトナでいる時間」があるからこそのギャップとしての魅力です。その意味では、「オトナ」と「甘えんぼ」というのは、両立するどころかお互いに持ちつ持たれつな関係にあるとも言えますね。
いつもは自分のことだけじゃなく、彼のことも考えてあげていて、「ここぞ」というときだけ甘えを発動する。そして、甘えるとなったら、飛び切りの猫なで声で、とことん甘えてあげる(その「おねだり」の内容に気を付けた方がいいというのは上記1のとおりだけど)。
このメリハリが、オトナであり、それでいて甘えんぼな彼女の秘訣じゃないでしょうか。
おわりに
オトナっぽすぎて、頼られてる気がまったくしないのもかわいくない。
甘えられすぎて、まったく頼りにできないのも辛い。
そんな男子の本音のちょうど真ん中くらいを通すような気持ちで、「オトナ」と「甘えんぼ」のふたつをバランスよくもっていられてこそ、素敵で、だけどかわいい、「大人の女性」何だと思います。だからきっと、落ち着いていて、それでいて愛情や温かみのある、長く続く大人の恋ができるんです。(遣水あかり/ライター)