本当の選択肢は「それ以外」にある可能性が高い
人間は「どっちがいいですか?」と聞かれてしまうとどっちかを選ばなきゃいけない気になってしまう、という性質を持っています。
だから二者択一を迫られたその瞬間に思考が停止して「別の選択肢があるんじゃないか」という考えを放棄してしまうんです。
僕の経験上、「自分が本当に欲しい答えは、今の自分の脳みその外側にある」ことがほとんどです。
大学受験のときも、「文系か理系か、私立か国立か」という選択肢に対して「そもそも学びたい分野が決まってない大学に行くのはおかしいだろ」と思って結果芸大に行きましたし、芸能界にいたときも「貧乏生活覚悟で夢を追うか、さっさと見切りをつけて働くか」といったなんとなく業界に漂っていた二者択一に嫌気がさして、「稼ぎながら夢を追えばいいじゃないか」と思って独立しました。
ですから、この多くの女性の抱える「結婚か?キャリアか?」みたいな二者択一も、実はその中にあなたの欲しい答えはなくて、大体の場合その問いの外側に答えがあるのではないかと思うんです。
人間の絶対的な価値なんて測ろうとする方がおかしい
素直なあなたはきっと「どっちやねん」と頭を抱えていることだと思います。そんな時こそそもそも論の出番です。
そもそも女としての価値って誰が決めるの?
そもそも『社会人としての~』、の社会人ってどう定義してるの?
結婚できたら幸せ?その根拠は?
好きな仕事ができたら人生が充実する?なぜ?
試しにマウンティングしてくる人たちに聞いてみたらいいですよ。どうせ答えられないですから。
そんなの僕にもわかりません。
そういった疑問を問い続けると、人生の幸せや充実度は「他人が自分勝手な尺度で決めつけたモノサシの一つ」でしかないことに気づきます。
女としての価値も社会人としての価値も、思考停止した人たちがなんとなく受け入れている概念であり、あなたの人生には一切関係のない指標なんです。
自分の人生の価値は自分で決めたらいい
僕の例で言えば、男としての価値でもなく社会人としての価値でもなく、川口美樹という個人がいることについての価値を自分につけるのです。
僕は僕にしか歩めない人生を歩んでいるし、あなたはあなたにしか歩めない人生を歩んでいます。それ自体がものすごい価値のあることなんです。
だって、誰も真似できないんですよ、僕の人生もあなたの人生も。
結婚しようがしまいが、子どもを生もうが生むまいが、恋人がいようがいまいが、仕事を頑張ろうがサボろうが、そんなことはどっちでもいいんです。
誰にも真似できない人生だからこそ、自分で自分に価値をつけるんです。
自分で自分に価値をつけるからこそ、誰にも真似できない人生になるんです。
誰にも価値づけできない人生だからこそ、自分で自分に価値をつけるんです。
自分で自分に価値をつけるからこそ、誰にも価値づけできない人生になるんです。
だから、どっかの知らない誰かが勝手に決めたモノサシで自分の価値を決めようなんてしなくていいんですよ。(川口美樹/ライター)