恋愛に正解はありません。基本。
■束縛は、自分を最大級にダメに見せるもの
束縛がよろしくないのには、3つ大きな理由があります。
1つには、単に「苦しい」からです。好きな人と交際をするために、本来は不要であるはずの「他の異性との絶交」という義務を課されることになるわけですから、「なんでこの子と付き合うのこんなに辛いんだろう」と感じてしまうわけで、そうなれば「もっとラクに楽しく付き合える子」を探して視線が泳ぎはじめるのは当然です。
また、もう1つは、「信頼されてない」と感じるからです。
親から期待されていない子供がグレてしまうように、恋人から信頼されていないと、「素敵な彼氏でいよう」という気持ちが生まれません。何も悪いことをしていないのに疑われてしまっているのですから、「いい彼氏」でいようと頑張る気力が生まれるわけもありませんよね。結果として彼は、あなたを大切にしない彼氏になってしまう。
最後に、「自分の価値を下げている」からです。束縛をするというのは、される側から見ても、「俺のことがとても好きなんだな」以上に「この子は自分に自信がないんだな」というのが手に取るようにわかってしまうもの。結果あなたは、「俺にすがって、ダサいな」と見下されてしまう。
束縛をしたくなるほど不安になったとき、それをいざやめようと思っても難しいのはとてもよく理解できます。でも、束縛をすることにはこれだけのよくないことが付きまとってしまうというのは、いつも頭の片隅に置いておいてほしいのです。
■「モテる」のはだらしのなさを自慢すること
男子は「モテる」彼女が嫌いです。
それはかわいい彼女が嫌いと言ってるのでは(当然)なく、「モテる感じを出してくる」のが嫌だということ。
「元カレから連絡が頻繁に来る、私のことまだ好きなのかなぁ?」「男子から今度ふたりでご飯に行こって誘われちゃった」
言葉は少し強いかもしれませんが、「私モテるんだよ」と伝えるのは、彼に「私はいつでも他の男と付き合うチャンスがあるんだからね!」と言い放っているのに近いんだそう。これは実際にかつての私がその当時の彼に言われてしまった一言です。
それで単純に彼が「うわー、それは大変だ! 大事にしないと! 捕まえておかないと!」と構ってくれればオールOKですが、悲しいことに男子はそこまでアホではなく、「常に悪い虫が周りに何匹も飛んでいる女」というように彼女のことを捉えるようになって、自然に「この子を一途に守ってあげたい」という気持ちも薄れていきます。
だって、「モテる」のですから。「モテるんだったら、勝手に俺抜きでやれば?」的なひねくれた気持ちになってしまいます。
もちろん自分の恋人は、みんなから羨ましがられる、モテる人である方が嬉しいに決まっています。だけどそれは、「モテることを自分に伝えてくる人がいい」というのとは180度違うものなんです。
おわりに
ごちゃごちゃ口やかましく書いてきましたが、もちろん私を含めみんなが、完璧で理想的な彼女でいることなんて不可能です。
だけど、「きっとこれはやめた方がいいんだろうな」と知ったり、あるいはすでに心の中ではわかっていることがあるのなら、まずはそれを自覚する。そして少しずつでもいいから直していく。そうやって地道に自分のレベルを上げていくしかないんですよね、結局。
一瞬で私たちをプリンセスに変える魔法はないし、あったとしても寿命を半分くらい失わないといけなさそうなので。(遣水あかり/ライター)