キスは、粘膜と粘膜のふれあい。
1.「いつも」じゃないキス
「ベッドに入ってるときとか、『いつも必ずキスするタイミング』でのキスはまあそれはそれでいいけど、例えば一緒に部屋で映画を見てるときに急にキスされたり、『なぜ今?』みたいなのは、逆に本当に俺とキスしたかったんだなぁってのが伝わってドキッとする」(音楽関係/27才)
まあ言葉は悪いですけど、キスにも「惰性のキス」がありますね。毎回デートで同じ手の繋ぎ方ばかりしていたらだんだんとドキドキしなくなってくるのと同じで、毎回同じシチュエーションで、同じようなキスばかりしていたらやがてキスがマンネリ化してきてしまいます。
「出来レースのキスはドキドキしない。ふとした瞬間のキスが一番ドキドキする」
というのはまさに私のモットーで、せっかく自分自身から彼に仕掛けるキスというのは、まさにふとした瞬間、「あ、キスしたいかも」と思った瞬間、その気持ちが溶けてしまう前に彼と唇を合わせるキスは、男子にとって「感じるキス」なんです。
2.帰りたくなくて
「デートでバイバイして反対方向に歩き始めたのに、彼女がこっちにタタタって戻ってきて、ちょっと強引にキスされたっていうのがすごくよかった。『俺も帰りたくねー!』って気持ちがめっちゃこみ上げた。もちろん、それで帰らなくてよくなるわけじゃないんだけど」(営業/24才)
彼女が自分よりもずいぶんと平気そうに、笑顔で「またねー!」なんて手を振っているのを見ると、男子は「彼女は俺とバイバイするの、全然つらくないのかな? 俺はこんなに辛いのに」なんて複雑な気持ちになってしまいます。もちろん彼女が悲しむことを喜ぶ男ではいてはいけないので、「もっと悲しめよ」なんて言葉にはしませんが、それでもやっぱり、自分との別れを惜しんでくれるということが、「あなたが大好き」という何よりも強いメッセージになると思っている。
そこで、デート中のキスはカレ主導でもいいので、デートの去り際のキスくらいは、私たちからしてあげるのはどうでしょう。
3.「気持ちい」と感じたら唇追っかけよう
「キスは俺からした。でも彼女はそれを『気持ちいい』と感じたのか、俺が唇を離そうとしたら、『もっと』みたいな感じでそれを追っかけてキスを続けようとしてくる。これは、すごく興奮する」(商社/26才)
自分からキスをするということ自体、ハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。だけど、「彼からされたキス」だからって、彼任せにしておく必要なんてありません。キスがはじまってしまえば、あとはお互いが自分の気持ちをキスを通じて自由に伝えたい。
彼とのキスがドキドキした、「気持ちいい」と感じた、「え、もっとキスしてたいよ」と思いのほか感じてしまう瞬間もあるはずです。そういうときには、自分から延長をお願いしてみる。彼の唇を離さないようにしてみる。
これって男子からすれば、最高にセクシーな、最高にキスのしがいがある彼女です。
おわりに
今回は、「感じるキス」をするために、気持ちの面で私たちが意識してみたいポイントについて考えてみました。
冒頭でも書きましたが、キスは粘膜と粘膜の会話。言葉以上に本音が伝わります。
やっぱり私たちは、キスするよりされる方が多いんじゃないかとは思います。けどだからこそ、その数少ない私たちからのキスは、何より素敵なキスでありたいって思う。
そのためにぜひ、「彼にキスしたい」「彼に『好きだよー!』ってすごく伝えたい」と感じたときに勇気を出してキスをしてみてください。そのときのあなたのキスが、きっと最高に「感じるキス」。(遣水あかり/ライター)