男子がほぼ理解できない女子の恋愛観のひとつに「お父さんの年齢までの男性となら付き合える」というのがあります。もちろん「そこまで年上は無理」という女子がいるのは知っていますが、お父さんの年齢までOKって……。男子で「お母さんの年齢までOK」と言っている人ってほぼいないからねえ。
■若い男子は不利なんです
若い頃って、たった2歳差であっても「すごく年上」とか「すごく年下」に感じたりしますよね。大学受験で浪人したことのある人に話を聞くと「1つ下の子と大学で同じ学年になるのがすごく嫌だった」とか、そういう話ってときどき聞きます。
でも、20歳も過ぎて25歳くらいになれば、2歳差なんて「誤差」になるし、30歳くらいになると2歳差なんて「同い年」に思えてくるから、歳の差って不思議ですよね。
ちなみに24~5歳くらいの男子が、30歳くらいの男子をどう見ているかと言えば、場合によっては「負けた」と思って見ていることがあるの、知ってましたか?
30歳くらいの男子って、自分がどのような人生を歩むのか、自分でおおむね分かっていたりします。もちろんまだ分かっていなくて40歳くらいでやっとわかる人もいるけれど、30歳くらいで自分の将来を予測できる人はできてるからね。
それに加えて、30歳くらいの男子は、経済的に多少の自由を持っています。さらに、エッチな欲求を自分でうまくコントロールする術をなんとなく身につけるのも30歳くらいになってから、だったりするんですよね。
24~5歳くらいの男子は、仕事はまだまだ半人前だし、経済的な自由もあまりないし、性的な欲求の前で常に敗北宣言しているものだから、女子を口説くのにすっごく不利なんですよね。
■同い年くらいのカップルの基本的なスタイル
このような不利な条件のもとにいる24~5歳の男子と付き合っている女子は、もう「カップルになれてラッキーだった」と言えるかもしれません。
彼はいわば「ないない尽くし」です。仕事のスキルもまだ「ない」し、経済的な自由もまだ「ない」し、性的な欲求を抑える理性も十分にあるとは言いがたい。
そういう男子とうまく交際できているとすれば、それは愛の力ゆえなのかもしれないし、彼女のほうが精神的にオトナだからどうにか交際がもっているのかもしれないね。
「ないない尽くし」の彼と付き合って、彼と喧嘩が絶えないとか、彼の態度に物足りなさを感じるとか、もしそういうことがあっても、彼には「ない」ものがたくさんあるのだから、それはそれで仕方ないです。彼が持っていないものをあなたが補い、あなたが持っていないものを彼が補うというのが、同い年くらいのカップルの基本的なスタイルなのだから。
■スナック女子になってみると意外とおいしいかも
でも、そういう交際に嫌気がさしたら、5歳以上年上の男子と付き合ってみるのも楽しいですよ。5歳差を「すごく年上」みたいに最初は感じるかもしれないけれど、年上好き女子は「年上、かわいい」と言っているから、きっと歳の差なんて関係なく、「そこそこいろんなものを持っている彼」と、楽しく付き合えるんじゃないでしょうか。
いま、一部でスナックが人気だそうで、スナックで遊ぶ女子のことを「スナック女子」と呼ぶそうです。スナックの魅力って、いろんな歳の人がいるところにあって、「年上、怖い」とか「年上、ミステリアス」と思っている人は、友達とスナックに行ってみるといいかも。
そしたら年長者があなたの恋の悩みに答えを出してくれたり、場合によっては彼氏ができたりして、なにかとおいしいかも。(ひとみしょう/文筆家)
【今夜はちょっと、恋の話をしよう】