結構いません?
異性に序列を付けたがる人たちの心理
異性をランク付けしたがる人って、対象を一人に絞ることができない優柔不断な人なんです。
自分が傷つきたくないから、「一番の彼とうまくいかなくても、二番の彼がいるし」っていうリスクヘッジを常にかけておきたいんですね。
もちろんこれは、異性とお付き合いする前に、複数の異性とデートして見てその中から誰かを選ぶ、という行為とは全くわけが違います。
その場合は、最終的には一人に絞るわけですから「一人の人と真剣に向き合うための準備」をしています。
しかし、異性をランク付けして「常に複数いる状態」をそれこそ「キープ」しておきたい人たちは、できるだけ「一人の人と真剣に向き合いたくない」からそうしているわけです。
自分からアプローチする気のない待ちの姿勢
またそういった異性をランク付けしている人の特徴として「自分から行かなくても向こうから来てくれる人」をリストアップしている傾向にあります。
「モテている自分」でいたいので、フラれるとか相手にされないといったような事態を極端に恐れているわけです。
声をかけたり、気があるように振舞ったりするアプローチはしますが、最後の最後の勝負どころは絶対に自分からは動きません。
こっそりと罠を張り巡らせて、獲物がひっかかって来るのをひたすら待っているタイプですね。
自分が一切傷つくことなく欲を満たせるので、それはそれで賢い戦略だとも言えますが、個体としての強さはありません。
罠を全部潜り抜けられるような強敵にあったら一目散に逃げないと勝ち目がありませんからね。
「好き」という気持ちには本来「序列」をつけられない
僕は複数の人を同時に好きになることも、複数の人と同時にお付き合いすることも、「別にいいんじゃない?」と思っている人間ですが、「好き」という感情に序列が生まれるのはおかしいと思っている人間です。
人を本当に好きになる時は「よくわかんないけどなんか好き」なのであって、その感情の生まれた理由を一般化できないものです。
その人のことを好きになるのはその人がその人であるから以外の理由はありません。
価値観が合うからとか、逆に真逆の性格だからとかっていうのはあくまで後付けの理由です。
ですから「好き」という感情に序列をつけて一番・二番・三番と上下に並べるのはおかしいのです。
「全員が一番」でなければその「好き」という感情はニセモノだと僕は思うのです。
そんなわけで、異性に序列をつける人は、本当の本当は誰も一番にする気のない、恋愛に臆病な人たちだと思うのです。(川口美樹/ライター)