女性からこんな相談をいただきました。
彼女がいる可能性のある男に振り向いてもらうことの怖さ
相談者さんの相談内容をまとめると、「彼女の存在が確認できようとできまいと自分にチャンスがあるのか?」ということになります。
結論から言うと、「可能性はゼロではないが、その可能性にかけるべきではない」というのが僕の意見です。
本当に彼女がいる場合
まず、本当に彼に彼女がいる場合について考えてみましょう。
この場合「略奪愛」という形になります。
仮に彼が気持ちを変えて、相談者さんと付き合えたとして、相談者さんもまた別の女に同じことをされる可能性があります。
つまり、「自分が略奪愛をした」という事実そのものが、将来彼氏に浮気される可能性があるということの証明に他ならないのです。彼は彼女がいても他の女性になびく男だ、ということですから。
誰かを傷つけて成就する恋愛は、巡り巡って自分に不幸を招きます。
世の中は因果応報、その時は幸せになるかもしれませんが将来は不幸です。
彼女がいない場合
彼女がいないのにわざわざ相談者さんに「彼女ができた」と言ってくる理由を想像してみましょう。
本人と話したわけではないのであくまで予想に過ぎませんが、「彼女がいるといえば諦めてくれるかな」と思ったのではないかと考えられます。単純にNOを突きつけるだけでなく、諦めてほしい、という気持ちがあるんですね。
そういう状態の相手にアプローチし振り向かせることは、相談者さんがどんなに魅力的な人であっても、お腹いっぱいの人間に高級フレンチを食べさせるようなものなので、かなり難しいと言えます。
いい男はいい女の作った作品である
ここからは相談内容に対しての回答ではありませんが、「パートナーがいる男性を好きになってしまった時の心構え」をお伝えしたいと思います。
既婚者がなぜモテるのか?それは「この人は誰かと結婚できるほどの信用がある」という他人の下駄を履いているからです。
彼女持ちの男性が魅力的に映るのも同様で、「誰かと付き合っている」という事実がその人の魅力を1.3倍ガケにしていることはよくあります。
ゲレンデにいる女性が可愛く見える、男性がかっこよく見える、いわゆるゲレンデマジックと同じです。
しかし実際にいい男をいい男たらしめているのは、往往にしてその奥さんや彼女さんなのです。
その人がいるからその男性は輝いているのであり、その人と別れて別の人と付き合ったとしても、その男性の魅力が継続されるとは限りません。
ですから、本当にその人の本質を見抜きたければ、彼が独り身になった時にもう一度見極めることが重要です。
そしてその時にその人のことがまだ好きであればその気持ちはホンモノだと言えます。
パートナーがいる男性を好きになってしまった時は、「いい男とはいい女の作った作品である」ということを心に留めておきましょう。(川口美樹/ライター)