これが初めての交際というんじゃない限り、あなたには元カレがいるはずです。
「見せない」を徹底
基本的に、今カレに対して元カレの存在を「見せる」というのはなかなかおすすめできない使い方だと思います。
意味もないのに元カレとの思い出話をする、元カレと連絡取っていることを明かすなんかは、「元カレ=恋の仇」と考えがちな男子にとっては、やっぱりあまり好ましくないんでしょうね。
なかでも、今カレを元カレと比べるというのがとくに要注意。
男子は、もともと「俺は他とは違うんだ」という意識が強くて、しかも、その比較対象が自分が「にっくきこの野郎!」と思っている元カレだったりすれば、「元カレはこんなふうにしてくれたのに」というネガティブな比較はもちろんのこと、「元カレはダメダメだったけど、君はすごくいいね」みたいなポジティブな(こっちとしては褒めてるつもりの)ものでも、「は、それってどういう意味? 俺と元カレを比較するってことは、まだ元カレのこともそういうふうに恋愛対象として見てるってことなんじゃないんの?」なんて思われてしまいかねません。
思えば、「元カレの話をした方がふたりにとっていい場面」っていうのはほとんどないんじゃないでしょうか。
もっと言えば、元カレの存在を見せる場面のほとんどが、正直、それによって今カレを嫉妬させたりかまってほしかったりといった気持ちになってしまっていることが多いのでは? そして実際、元カレの存在を見せて、今カレから「ありがとう!」なんて喜ばれたことはないのでは?
だったら、元カレの存在を見せるメリットが一体全体どこにある……。
このことを踏まえて、「元カレは見せない」ということを当たり前に実践している女性は、今カレとの関係で思わぬ地雷を踏むという失敗があまりないように感じます。
見えないところでは駆使
と言いながらも、「元カレ」の存在が今カレとの関係で大きな助けになってくれることが多いのも事実なので、全く使わないというのももったいない。
具体的には、今カレの気持ちを推し量ったり、今カレに対してどんな行動をとっていくかということを考えるなかで、元カレとの思い出や経験をフル活用してみてほしいと思います。
個人差はもちろんあるにせよ、男子が、彼女に対して怒ってしまうところ、傷ついてしまうところ、逆に、嬉しいと感じるところは大きな部分で共通しています。
だから、あなたが男友達とふたりきりで夜遅くまで遊んだときに元カレが機嫌が悪くなったのなら、たぶん今カレも機嫌が悪くなるし、逆に、あなたに洋服を畳んでもらえて元カレが喜んだのなら、今カレもきっと喜ぶでしょう。
物語で見た「彼氏像」はほとんどがリアルじゃなくて、それだけじゃ、「恋とは何か」「男はどういう生き物か」なんて全然わからないわけで、自分が今までしてきた恋愛に登場してきた男子だけがこれを教えてくれるヒントになります。
その目的のためだけに元カレを使う。こっそりと、頭の中で。
こうやって「元カレ」という存在を隠しつつ、裏ではバンバン使うという賢い使い方こそが、自分にとっても、また相手にとってもハッピーなやり方なんじゃないでしょうか。(遣水あかり/ライター)
(高﨑哉海/モデル)
(島崎雄史/カメラマン)
(真己野ナナ/ヘアメイク)
(辻野祐馬/ディレクション)