お互い大好きなはずなのに、つい、すれ違ってしまうことってありませんか?わかってよ!理解してよ!というイライラや不安が溜まってしまうときは、自分のことを伝える前に、まずは相手を理解しようとする一言が、解決の糸口になるかもしれません。
●自分の気持ちを理解してほしい!
「大好きだからこそわかってほしい。理解してほしい」。ちょっとした言い合いや、彼のなにげない一言に傷ついたときなど、こんなふうに思う方は多いはず。
「どうしてわかってくれないの!?」「そうじゃなくて○○なの!」と思うと、彼にきつく当たってしまったり、以前の出来事を持ち出して、ネチネチ攻めてしまったり。でも結局、そんなふうに言ったところで堂々巡り。一体、どう伝えれば、気持ちをわかってもらえるのでしょう?
●一方的に伝えても、効果は薄い!?
人は、「わからないもの」に不安を感じます。「怖いもの見たさ」や「好奇心」があるといっても、自分に害がある、厄介な物だとわかっている場合は、なるべく関わりたくないと思うのが普通ですよね。
たとえば、夜中にドアを激しくノックされたとしましょう。おまけにドアの向こうでは、わけのわからない怒鳴り声。怖くてドアを開けられませんよね。
彼が理解できないことを、「わかってよ!」と一方的に求めたり、不満をぶつけたりするのは、これと似たようなもの。ドアを叩けば叩くほど、彼はますます、心を閉ざしてしまうのです。
●彼にも聞いて、聞いてもらえる環境に!
彼に自分の感じていることや思っていることを理解してもらうためには、「あなたはどう?」と、彼をまず理解しようとすることが大切です。
ふたりの意見が違うときや、一緒に映画を見たときの感想、どっちを買うか迷ったときや、考えさせられるニュースをみたときなど、いろんなときに、彼の意見を聞いてみましょう。
「体調が悪いときにはこうしてほしいのに!」と不満に思っているのなら、「あなたならどうしてもらったら嬉しい?」と聞いてみるといいかもしれません。そうすると、彼は「自分を理解しようとしくれている」と感じ、きっと素直に応えてくれることでしょう。
その上で、「私はね~……」と、自分の感じていること、思っていること、理解してほしいことを伝えてみるのです。彼の意見を先に聞くということは、先ほどのたとえ話で、チャイムを押す行為に当たります。ピンポーン。「夜分遅くにすみません。いまどうしても困っているので、話だけでも聞いてもらえませんか?」みたいな。
話を聞いてもらえる環境を作って伝えれば、相手の出方もまったく違うものになると思いませんか?
●心の目線を同じ高さに!
「どうしてわかってくれないの!?」と感じるときは、ふたりの目線がズレていることも考えられます。目線の高さが違うと、同じものを見ても、見え方が変わってきますし、お互いに見えないところも出てきます。
まずはこういった相違が起こらないよう、心の目線を、同じ高さにしていきましょう。目線を合わすといっても難しいことはありません。単純に、普段からのコミュニケーションを増やしていけばよいのです。
ただし、楽しくおしゃべりするだけではNG!彼がなにを考えているのかをよく観察して、わからないことがあればすぐに聞く。「いまのって、○○って意味?」など彼の考え方をもう少し掘ってみるのもいいでしょう。彼の気持ちを察する癖をつけ、そのうえで、自分の考えていることを、彼に発言していきましょう。
●おわりに
「彼が理解してくれていない」と感じていたとしても、「理解していない」のは彼だけではないかもしれません。一緒にいるためには、お互いが理解し合うことが大切。まずは、「あなたはどう?」と、彼を理解することからはじめてみませんか?(織留有沙/ライター)