「どうすれば彼に喜んでもらえるでしょう?」
■他の人の意見なんて、ほとんど参考にならない
「その人がどうやったら喜ぶかなんて知らないよ」っていうのは冒頭のとおりです。
ただ、その人と仲がいい友達だったすれば「ああ、あいつサッカー好きだからその話題使いなよ」とか言ってくれるかもしれません。
また、モテモテの女子なら「男子はとりあえず褒めておけば喜ぶんだよ」なんて言ってくるかもしれません。
ですが、私はこのどれも、全くと言っていいほど役に立たないものだと思います。
なぜなら、人は「誰と一緒にいるかで、性格そのものがガラッと変わる」から。
簡単なたとえとして、「親と一緒にいるときのあなた」と「親友と一緒にいるときのあなた」と「好きな人と一緒にいるときのあなた」って、全部別人なんじゃないですか? どんな話をしたら楽しいか、とかも全然違うんじゃないですか?
「あなたと一緒にいるときの彼」は、「他の誰かといるときの彼」とは全然違う人なんです。
だから、男友達といるときにはサッカーの話をしていて楽しいと感じる人でも、女性といるときに同じとは限りません。
また、「褒めるだけで落ちる」のは、その子がかわいいからであって、その子ほどかわいくはない女性に褒められても、実はちっとも嬉しくなんてないのかもしれません。
こんな感じで、「あなたと一緒にいるときの彼」というのは、まさにあなただけしか知らない彼になっているはずで、だからこそ、巷に溢れる一般的なモテテクも通用しないかもしれないし、その人の普段の様子をよく知っている人のアドバイスですら、「あなたと彼との関係」にとっては、大きく的外れということも多いんです。
■やってみるしかない
「あなたといるときの彼」はあなたしか知り得ない。
だからこそ、その彼がどんなことをしたら喜ぶのか、どんなことをしたらあなたにキュンと来るのか、また、どんなことをしたら嫌がるのかというのは、あなたが自分自身で探して見つけていかないと、一生誰にもわからないままなはずなんです。
もちろんそれを見つけるためのヒントとして、あくまでインスピレーションを得るための手段として、恋愛コラムを読んだり、人から意見をもらったりしてみるのも全く意味がないとは思いませんが、どれもきっと、「そのまま使える」正解なんてことはない。
だから、あなたはとにかく試してみるしかないし、「あれとこれと、どっちの方が正しいんだろう?」と思ったときにも、アテにならない情報を頼りに判断してしまうより、時間差をつけたりしながら、両方やってみるしかない。
こうやってまるで「マインスイーパ」みたいに(知ってますか(笑)?)、当たりとハズレを繰り返しているうちに、上達して、「こうすればいいはず」みたいな勘が身についてくるんだと思います。
どっかから借りてきたハウツーを使って好きになってもらうんじゃない。
「愛される」というのは、あなたが試行錯誤して見つけるあなただけのハウツーで掴み取るものなんじゃないかと思うんです。(遣水あかり/ライター)