好きな人とちょっとでもいい感じになると、すぐに舞い上がった気持ちになってしまいますよね。
■「デート」と呼んでみる
「この前気になる女子とふたりで遊んでるときに、その子の友達から電話がかかってきて、『ごめん、今デートしてるからまたあとでかけるねー』って言ってるのを聞いて、なんか勝手にドキドキしてしまった」(大学生/19才)
男子と女子がふたりきりで会うことを何と呼ぶのかと聞かれれば、そりゃ大抵の人は「デート」と答えるのでしょうけど、でも、付き合っていない段階で相手と面と向かってそのことを「デート」と言い切るのは、なんだか少し恥ずかしいというか、ドキドキしますよね。
まだ交際前のふたりが会うのを「デート」と呼ぶことには、どうしてもふたりの間に満更でもない感情、つまり、「一応それなりに異性としては意識している」関係性があって初めてそうなるもの。でなければ、「ただ会ってるだけだけど?」であって、決してそれ以上の色はありません。
だからこそ、多分、気になる男子に「今日のデート楽しみにしてたんだよ」とか「またデートしようね」とか言うのは意外とハードルが高くて「は?別にデートじゃねえよ」と思われるのがちょっと不安に感じてしまいます。
でも、そこは「これをデートと呼ばず、なんと呼ぶ?」というメンタルで、堂々と「デートだね」と言い放ってみましょう。
ひょっとしたら彼はそれに対して特別なリアクションはしないかもしれませんが、きっと内心は、ドキドキを感じるはず。
もしかしたら内心も何も感じていないこともあるかもしれませんが、そうだとしたら、あなたと会うことを当然のように「デートだ」と思ってくれているということで、それはそれで嬉しいことです。
■図らずも、彼女気分
「女子が、思わずカップルみたいな言動をとるときって、そういうふうに意識されてるんだーって思ってこっちも逆に意識しちゃうよね」(SE/22才)
「デート」とあえて口にしてみること以外にも、勇気を出して踏み込んでみるべきところはたくさんあります。
その例が、彼女気分になって色々やってみる(やろうしてみる)こと。
観たいDVDの話になったときに「じゃあ今度お家で一緒に観ようよ」と、まだ家に一度もあげてもらったことがないのにわざと言ってみたり(そしてすかさず「あ、まだ、早いか……」と自らフォロー)、とっさのタイミングで思わず腕や肩など身体に触れてしまって「ごめん、つい……」となったり。
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まだ関係がそこまで進んでいないことは重々承知の上で、「こういうことができるような関係性になっていきたいなぁ」という気持ちをはしばしで見せてみる。
あまりに露骨でしつこかったりさえしなければ、「彼女ヅラすんな!」なんて思われることはありませんし、逆に、こういう面を見せていくことで恐怖の「仲良くなるだけなって、結局友達止まり」という事態も防ぐことができると思います。
今の時期なら「バレンタイン、どんなのほしいの?」となんの前触れもなく、かつ、当たり前のように聞いてみたりするのもアリですよね。大丈夫、世の中には「義理チョコ」というものがありますから、この発言だけで「100%ラブでしゅ!」という決意表明にはなりません。むしろ、さも当たり前のように言っていることもあいまって、「義理のつもり? それとも、本命……?」というギリギリな迷いを与えることのできる、絶妙のラインを突いた一言になるはずです。
ただ漫然と仲良くなっていくだけじゃなく、その過程で、自分が「その先に思い描いている理想のイメージ」が垣間見えるような言動を見せてあげる。
そうすることで、(ゴールが「最高の友達」みたく)間違った方向じゃなく、進むべき方向にふたりの関係が動いていくのではないでしょうか。(遣水あかり/ライター)
(後藤真由子/モデル)
(バンダリ亜砂也/モデル)
(gaku/カメラマン)