こんにちは、あなたの恋愛をアップデートさせるコラムニスト、川口美樹です。
メリット1:特定の人への期待値が無駄に上がらない
企業の採用でも恋人選びでも「おお!この人めっちゃいい!どうしても採用したい!」と思って一本釣りしようとするとだいたいうまくいきません。
なぜならこちら側の期待値が上がりすぎてしまうからです。この期待値は「この人はきっと、◯◯して◯◯して、~してくれるだろう」というような、幻想を生んでしまう原因になります。
そうなるとその人が期待通りの動きをしなかった時に「裏切られた感」が強くなりドッと疲れてしまうのです。
一本釣りをするのではなく、複数いる候補の中から「自分とご縁がある人を選ぼう」と思えばかなり気が楽になります。
投資で言えばリスク分散です。一点集中で全額投資すると暴落した時に深い傷を追うことになりますが、分散投資をしていれば、債券でコケても不動産で儲かってるからいいか、となりますよね。その余裕が大事です。
メリット2:こちらの余裕が向こうの興味を引く
候補が複数いる状態だとこちらに心の余裕が出てきます。そしてその「別にあなたでなくても構いませんことよ」という余裕が、異性が引きつける魅力になります。
これは追う恋愛をしたい!好きになった人にとことんアピールしたい!という人にとっても有効的です。
特定の女性からグイグイ来られてしまうと引いてしまう男性もいますが、そこでふと別の男性の存在が匂うと、「あれ、俺だけじゃないの?」という嫉妬心のような感情を持たせることができます。
そうすれば仮に一本釣りをするときでも、その対象が釣れる可能性が高くなるのです。
ただ、本命を釣るためだけのサブとして候補を置く行為は悪い評判となってあなたの信用を傷つけますので、ある程度本当にいいなと思える人を候補に据えてくださいね。
メリット3:盲目になりづらくなる
これもとても大事な観点だと思います。一度「この人がいい!」と思ってしまうと、その人のいいところばかりに目がいってしまい、客観的にその人のことを判断するのが難しくなります。
もちろんそれが恋愛の素晴らしいところでもありますが、引いてみたら結果ババでしたという結末ほど悲しいことはありません。
相手に惚れ込むことと冷静な目を持つことを両立するためにも、「あ、この人いいな」とか「素敵だな」と思う人を何人か並べてみて、自分がそれぞれのどこに良さを感じているのか俯瞰してみると良いでしょう。
とはいえ不器用な人は直球勝負で
以上、複数同時進行のメリットをいくつか挙げてきました。ただこれは人間関係が器用に作れる人じゃないと難しい戦略であるとも言えます。
コミュニケーションは基本ど直球です!という人にとっては面倒臭い方法ですし、逆に中途半端になりすぎて、その人の良さが消えてしまうことにもなりかねません。
今回の話が「そんなの恋愛じゃないよ!」と思う人は、是非ともその素直な気持ちでぶつかってほしいなと思います。
最後の最後は、こちら側の本気度が相手に伝わりますからね。それは恋人選びでも、採用活動でも同じですね。(川口美樹/ライター)
【恋愛アップデート計画】