浮気や束縛など似たような理由や原因はあれど、恋人の別れ方は別れたカップルの数だけ存在します。なかには、別れた元カレを「憎い!」と思っている人もいるでしょう。
・憎しみと愛情は紙一重
みなさんも、「憎しみと愛情は紙一重」というニュアンスの言葉を聞いたことがあるかと思います。これはまさにその通りで、愛することの対義語は「忘れること」「無関心であること」であり、「憎むこと」は愛することと密接な関係があるのです。
人を憎むことって、決して簡単なことじゃありません。なぜなら、憎んでいる間はずっとその相手のことを覚えていなければならないから。人が記憶できる容量は決まっていますから、そこにずっと元カレを残し、憎しみという感情を付与するのには膨大なエネルギーを要します。
元カレを憎むことでエネルギーを使うのってバカバカしいですよね。そのエネルギーを仕事や趣味に生かせば、あなたは元カレが別れたことを後悔するくらい輝かしい女性になっているはずですよ。
・「憎しみ」はあなたを醜くする
そして、「憎しみ」はあなたから膨大なエネルギーを浪費させるだけでなく、あなたをどんどん醜くしていきます。
憎むことを自分の中でスタンダードにしてしまうと、他人の欠点ばかりが目につくようになります。心の中に抱えた負のエネルギーは徐々にあなたをむしばみ、内側から外側、つまり表情など外見までも醜く変えてしまうのです。
これまたエネルギーの浪費と同じで、元カレのせいで自分を醜くしてしまうなんてもったいないこと。そんなすぐに元カレのことが忘れられないのなら、「そういやそんな元カレもいたな」くらいにとどめておいて、魅力的なあなたでいてくださいね。
・自分のことを棚にあげていないか
さて、ここで話は元カレへの感情からあなた自身への話に変わります。
誰かを憎んでいるとき、人は自分を被害者だと思い込みがちですが、視点を変えると、あなた自身もまた誰かを傷つけ、憎まれている可能性があるのです。
たとえば「気持ちが冷めたから別れて欲しい」と振った元カレがいたら、その元カレは突然の別れ話を「理不尽だ…」と感じてあなたのことを憎んでいるかもしれません。
恋愛は人の心が関わるものであり、理不尽なことだってしばしば起こります。その理不尽にいちいち「憎しみ」で抵抗していてもキリがありません。自分の経験を棚卸してあらゆる人の立場に立って考えてみると、「憎むこと」がいかに無意味であるかを実感できるはずですよ。
おわりに
あなたが元カレにどれだけ傷つけられたとしても、その元カレを当初「この人の彼女になろう」と選んだのはあなた自身。だからこそ、「元カレが憎い」というみなさんには「憎しみ」を「反省」に変えて欲しいのです。
元カレとの交際を反省し振り返ることで、あなたは忌まわしい過去から「経験」と「学び」を得ることができます。そしてその経験と学びはあなたにとって最高の財産となり、今後の恋愛や人生に生かすことができるでしょう。
あなたがこの記事読んで「憎しみ」から解放され、過去の恋を今と未来に生かすという一歩に貢献できたのなら嬉しいな、と思います。(桃花/ライター)