■女子は3つのリセットボタンを持っている
一般的に言って、女子は3つのリセットボタンを持っています。就職してじぶんのまわりの環境が大きく変わるときが1回目。
まあその前に、親の仕事の都合などで頻繁に転校していた人のなかには、「転校=リセット」という考え方を持っている人もいるでしょうから(転校したらとたんに明るい性格に変わったなど)、転校もリセットボタンでしょうけど。
で、その次が今はおそらく転職でしょうね。転職することなくずっと1つの会社でやってきましたという女子と、あまり出会わないから。いるにはいますが、時代的に転職がごくふつうのことになっているので、2回目の転職が人生のリセットボタンだと解釈してもいいのでしょう。3回目は結婚です。
■男子が女子のいる飲み屋に通うわけ
男子は女子のように、20~30代にかけて何回もリセットするわけにはいかない、というのは、女子のみなさんもよくご存知でしょう。これだけ男女平等が言われている時代においてもなお、主夫という職業の男子はきわめて少ないですもんね。
それに男で何回も転職するとなると、今でも世間からいい目で見られなかったりします。もっともこれも職種によりますが、一般的には転職をよしとしない風潮があったり、そもそもつぶしの利かない(転職に不利な)職種が今でもあったりしますからね。
女子の方が、妊娠出産でどうしても働きづらいタイミングが出てくるからか、結婚に関するアレコレを含めて人生を考えて、計画する風潮があります。それもあって、女子はこの3つのリセットボタンを、世間の目を気にすることなく押すことができる、といえます。
たとえば就職した職場は女子だらけで、異性との出会いがまったくないとなれば、転職して、男がたくさんいる会社ではたらきだすと彼氏ができる可能性がありますよね。
男で「おれの職場、男ばっかりだから、女子が多めの職場に転職するわ」と言う人って、ほぼ見かけません。男ばかりの職場に勤務している男性はやがて、女子がいる飲み屋に通うようになる、というのが、世のセオリーでは?
■環境と運だそうです
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転職がなにやら失敗の人生みたいに偏見を持って語られていた時代は、とうにどこかに消えたわけですから、仕事も結婚も、女子は、堂々と人生をリセットできるチャンスととらえてみてはいかがでしょうか。
うまくいっていないことを途中で放り出して、新しい環境に行くことをリセットと呼ぶこともあるわけですが、放り出すことのなにがいけないことなのでしょう?うまくできなかったこと、うまくいかなかったことは、環境を変えてまたチャレンジすればいいだけのことではないのでしょうか?
1ミリも後ろめたさを抱くことなく、人生の節目で恋愛もリセットする。つまり大胆に環境を変えてあげる。女子の恋愛、ひいては人生は、環境を変えやすいという面において、男子より非常に有利なのです。
ちなみに、80歳を超えた熟練技を持つ職人さんは、人生の成功の秘訣は3つあると言います。努力、環境、運の3つです。環境を変えてあげて運が向いてくれば、人は放っておいても努力するので、まずは人生のリセットを楽しんでみては?(ひとみしょう/文筆家)