わたしは恋愛が下手だから……とため息をついている人は、そのうち恋愛上手になれるから、そうため息ばかりつかなくても大丈夫です。人は1年も経たずして生まれ変わることができるから。
■なにもあやしいスピリチュアル的な話ではありません
「生まれ変わる」というのは、なにもあやしいスピリチュアル的な話ではありません。
たとえば人の皮膚は約1ヵ月で新しくなります。血液は3~4ヵ月ほどで新しくなるそうです。筋肉は6~7ヵ月で新しくなるそうです。
つまり1年弱くらいで、人間の細胞の約9割はまるっきり新しくなっています。去年のあなたは、今のあなたのカラダの中にいない、ということです。
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「わたしは恋愛が下手」という考え方を支えているのは、肉体という器なので、去年「わたしは恋愛が下手」と思っていた人は、本当は今年「わたしは恋愛上手になれるかも」と思っていてもおかしくないのですが、考え方とか思い込みって、すぐに消えて新しくならないので、今年も「わたしは恋愛が下手だ」と思い込んでいることでしょう。
でも、カラダが新しくなっているので、それに応じて新しい価値観を、心のなかに注入してあげてはいかが?
■恋愛上手な人の特徴
すごく簡単に言うと、ほぼ1年ごとに新しい細胞に生まれ変わっているわけですから、1年ごとに新しい価値観で新たに生きていくといい、ということです。
恋愛上手な人って、おおむね過去のことをあれこれ悩んでいません。そういう人はおそらく世間から楽天家と呼ばれていると思いますが、細胞の入れ替わりのサイクルに合わせて、自分の考え方も入れ替えている、きわめて合理的な人だともいえるでしょう。
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好きな人の前で素直になれない自分とか、片思いの人からなぜか逃げるクセのある自分とか、恋愛が下手な人って、なんらかの「好きになれない自分」を抱えているはずです。そういう自分は、1年も経たずして、ホントは消えてくれるのです。細胞がまるっきり入れ替わるというのは、そういうことです。
■願いさえすれば、そうなれる
生まれ変わるために、なんらかの努力をするべきだ、という考え方も、世の中にはあります。極端な例を挙げるなら、「素直になれないわたし」を変えるために自己啓発セミナーに行く人だっているわけです。
が、自分のカラダの細胞の生まれ変わりに敏感になるだけで、自動的に生まれ変わることができる、と思っておいていいように思います。つまりカラダがやってくれていることを素直に感じてさえいれば、1年後には新しい自分になっていると思っておいていいのではないでしょうか?
もっと簡単にいえば、新しい自分になりたい人は、「新しい自分になりたい」とか「生まれ変わりたい」と願いさえすれば、そうなれるということです。
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さらに言えば、誰かに「あなたは1年後に生まれ変わるから」と予言してもらうといいです。「予言してよ」と誰かにお願いして予言してもらっても、それは予言ではないのかもしれませんが……。
でも予言って、幼稚な魔法のコトバではなく、相手に対する気持ちが込められた真実のコトバです。その予言をずっと覚えておくだけで、人は「そうなれる」のです。
あなたは1年後に、恋愛上手になれます。こう予言して、この項を締めます。
(ひとみしょう/ライター)