■やさしい男子は怪しい?
たとえば、すぐに「エッチしよ」と言う男子はイヤだ、と感じる女子って多いと思います。
反対に、1回目のデートではエッチのエの字も出さず、紳士的にやってくれて、2回目のデートのときも、3回目のデートのときも紳士的でやさしい、となれば、4回目のデートのときに、女子からそれとなくホテルに誘う、なんてケースもありますよね。「もうこれ以上我慢できない」みたいな感じで女心がうずいて。
すぐに「エッチしよ」と言う男子も、何回デートしても女子に対して紳士的でやさしい男子も、どちらも最終的にはエッチを目標としている、というのはよくある話なわけですが、女子から見れば、ふたりに対する印象はまるでちがうものになるでしょう。結果として同じことを求めているとしても。
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で、紳士的な男子とエッチしたとして、その後、彼がどうなるのか?
つきあい続ける中で、いつまでもやさしく紳士的な人もいるでしょう。ある日突然、怖くなる男子だっているでしょう。次第次第に無口になって、エッチしかしなくなる男子だっていると思います。
そういう男子は、やせ我慢するのに疲れたわけです。
「やせ我慢しなくったって、もう彼女はおれのものだから」。これくらいのことは、ごく当たり前に考えているのかもしれません。
最初はやさしい男子、というのが、女子にとってはわりと危険なやつかもしれない、ということです。
■男子がやせ我慢するワケ
女子が男子になにを望んでいるのかがわかれば、男子はほとんど自動的にやさしくなっちゃうものです。
なぜなら中高生くらいで「女子になにをすればモテなくなるのか」が、すでにわかっているからです。たとえば常に「エッチしようよ」と言い続けたら、絶対にモテないとか、合コンで下ネタを全開にしちゃえばモテないとか、もう、「なにをすればモテないのか」を知っています。
だから、常識ある男子はそういったことをしないように、つまり、やせ我慢することを覚えるのです。
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彼女とつきあい続ける中で、年齢に関係なく、ずっとやせ我慢ができる男子だっています。そういう男子はきっと「やせ我慢する自分が好き」なのかもしれません。
たとえば、美味しそうな食事を前にして、それをガツガツ食べても、人とシェアしながら品よくゆっくり食べても、食べることに変わりはないですよね。
でも後者のほうが、女子ウケがいいでしょ?女子ウケを狙って品よく食べる男子だっていると思いますが、品がないことをしたくないと思っている男子だっています。品がないことをしている自分が嫌い、という男子です。
そういう人はきっと、彼女と長くつきあっていても、彼女の前ですすんでやせ我慢する、ある意味では「いい男子」です。
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とくに若いと、いきなり「エッチしよ」と言ってくる男子は論外で、常に紳士的に接してくれる男子に、つい心がなびくだろうと思います。
でも、どんな男子も、みんな同じことを考えています。「はやくおれとつきあってくれないかなあ、はやくエッチさせてくれないかなあ」。
そしてやせ我慢している男子はこうも思っています。「あとどれくらい我慢したらエッチできるのかな(つきあってくれるのかな)」。
ときに彼のやせ我慢を見抜いたら、あなたから「つきあってよ」とか「エッチしようよ」と水を向けてあげるといいと思います。
彼にとってそれは、やせ我慢が報われた(むくわれた)瞬間、つまり最高にうれしい瞬間なのです。(ひとみしょう/ライター)