「わたしの部屋に男友だちを呼んだら、彼にエッチを迫られました」と、泣きながら恋愛相談をする女子がいますよね。
■あなたの部屋以外に特別な場所があるとすれば
あなたの部屋以外に特別な場所があるとすれば、それはたとえば、あなたの心の中にあるはずです。
他人にちょっとやそっとのことでは見せたくない過去をしまってある心の部屋、これが誰にとっても特別な場所でしょう。
そういうところを彼に見せてあげるから、ふたりの絆が深くなっていきます。
だから、カップルでお互いに自分のいいところだけを見せ合っているような人たちって、恋愛が長続きしていないはずです。あるいは恋愛にすらなっていないはずです。
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自分のかっこいいところだけを見せている彼女であっても、ふとした瞬間に弱気になって「じつは……」みたいな話を彼に打ち明けて、その話を彼がちゃんと聞いて受け止めてくれて……ということがあれば、そこからふたりの恋はたしかなものになったりしますよね。
だから、よく言われるように「好きな男子がいるなら、その人に悩み相談をすれば、その男子はいとも簡単に恋に落ちる」、となるわけです。
■みんないろいろ事情があるからこそ・・・
誰だって、他人に気楽に公言できることだけをやって、今があるわけではないですよね。いろんな家庭の事情があったり、行きたくても行けなかった学校があったり、そこでいじめられたり……いろんな「ちょっと他人に言えない過去」を背負って生きています。
恋愛って、言ってみれば、そういう、心の中に封じ込めている過去に光と風を通してあげる作業なのです。
それは彼にとっても、あなたにとっても、ふたりにとって、そういう作業が恋愛です。
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彼と仲はいいけど、いまいちラブラブになりきれない人は、そういう過去にもっと光と風を入れてあげてはいかがでしょうか。
つまり、あなたの特別な場所に、彼を招待してあげてはいかがでしょうか。
特別な場所に彼を招き入れることは、勇気がいることかもしれません。でも、勇気をもって、特別な場所に彼を招待してあげたら、彼だってあなたのことを、彼にとっての特別室に招待してくれるでしょう。
よく言われるように、心って、先に開くと、相手もあとから開いてくれるのです。(ひとみしょう/ライター)