「コンプレックスがあるからいい恋愛ができない」というのはウソで、本当は「コンプレックスがあるからこそ、いい恋愛ができる」……今回はこんなお話をしたいと思います。
■友だちが少ないことにコンプレックスを抱いていたら、ますます友だちができづらくなる
女子が抱いているコンプレックス……たとえば、なんでもいいのですが「友だちが少ない」というのを例に挙げてみましょうか。
「わたしは友だちが少ないことにコンプレックスを抱いています」とか、「わたしは、ただの知りあいは大勢いるのですが、ホントに心を許すことができる友だちが少ないことがコンプレックスです」というケースです。
友だちが少ないことにコンプレックスを抱いていたら、ますます友だちができづらくなる……こういうことって、おそらく多くの人が経験上、知っているだろうと思います。
人はふつう、自分がコンプレックスに感じていることを隠そうとしますから、友だちが少ない人は「友だちが多いふり」を演じます。
つまり、ざっくり言うと「強がる」わけです。わたしは友だちが多いんだよ、と、他人に強がりを見せるわけです。
だからますます人が遠ざかっていき、結果的に、いつまで経っても友だちができないことになります。
■コンプレックスの中に隠されている「恋のヒント」
恋愛も、「友だちづくり」とまったく同じです。
いかにある男子のことが好きになったところで、まずは仲良くなって相手の心の中に入っていかないと恋人関係になれないですよね?
だから、恋人づくりと友だちづくりは、まったく同じことなのです。
ということは、たとえば「友だちが少ないわたし」というものを、仲良くなりたい男子に素直に見せたほうが、仲良くなりやすい、モテやすいのです。
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自分の個性とか、自分がこの先の人生をよりよく生きていくヒントのようなものって、じつはコンプレックスの中に隠されています。
たとえば、友だちが少ない人の場合、ホントは誰かと喋るよりひとりでマンガを読むほうが好きだったりもするでしょう。であれば、ひとりでずっとマンガを読むといいでしょう。
すると、ある日偶然出会ったマンガ好きの男子と、意外なマンガの話で盛り上がって、つきあうことになった、ということが起こるかもしれません。
友だちが少ない原因が、いわゆる「人嫌い」に由来する場合であれば、無理に人と喋らないで、たとえばペットのトレーナーになってみてもいいかもしれません。
トレーナーの男女で仲良くつきあっている……こういうカップルも世の中にはいます。
つまり、自分がコンプレックスに感じていることこそが、その人の人生の扉を開いてくれるということです。
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お尻が大きいとか、頭が悪いとか、中学生のころいじめられていたとか、酒癖が悪いとか、親しくなった人に妙に冷たい態度をとってしまうとか……コンプレックスの種類って人の数ほどあると思いますが、あなたがどんなコンプレックスを抱いていようと、そのコンプレックスがあなたにいい恋愛をもたらします。
コンプレックスって、隠すものではなく、ホントはみんなに見せびらかすものなのです。(ひとみしょう/ライター)