今年も初詣に行って、おみくじを引きましたか?
■そもそも神社とは・・・
神社は、神社庁というところが管理しています。神社庁は、都道府県ごとにあります。東京であれば東京都神社庁が都内の神社を管理しており、それは明治神宮外苑にあります。
神社の教えは神道といい、いわゆる宗教とはちがいます。
宗教には教え(つまり経典)がありますが、神道の教えは「神道に神はなし」というもの。
つまり、神道に特定の神様はおらず、自然(ネイチャー)に教わりましょうね、ということです。太陽や森の木々、草花、水、火などなど、そういう自然に、「よりよく生きてゆくすべを教わりましょう」というのが、神道の教えなのです。
■おみくじの「読むべきところ」とは・・・
おみくじの「大吉」とか「中吉」などよりも、ホントはちゃんと読むべきところ、それは運勢を書いてある上の部分です。
細長いおみくじだと、真ん中のほうに「大吉」など運勢を書いてあると思います。
その上に、短歌のようなものと、その解説が書かれてあるはずです。
そこ!
そこをちゃんと読んで、今後のあなたの生き方に反映させることで、運気が良くなるのです。「凶」を引いてしまった人は、少なくともこれ以上運気が悪くならないのです。
***
たとえば、あるおみくじには「夕立の 雨は見る……」と始まる短歌のようなものが書かれてあります。
その解説として「運気は徐々に良くなりますが、幸福を前に焦るのではなく、物事に落ち着いて取り組みなさい」と書いてあります。
ここを、生きる方針として、ちゃんと心にとめておくべきなのです。
■少しでもいい年にする秘訣とは・・・
この部分は、恋愛運、仕事運、金運など、すべてに通じるあなたの「生きる方針」です。もちろん、おみくじなんて信じないという人には、生きる方針にはならないでしょう。
でも、おみくじを少しでも信じたい人は(信じている人は)、ここがすごく大切になってきます。
恋愛の欄に、いかにいいことが書かれていようと、いかに悪いことが書かれてあろうと、すべてこの「生きる方針」をもとに考え、行動しないと、運気は良くならないのです。
***
みなさん、今年は去年より、少しでもいい年になりますように……と思っているでしょう。
少しでもいい年にしたいと思うのであれば、「きちんと」暮らすことを心がけるといいです。
「きちんと」というのは、神道を信じてもいいと思っている人にとっては「神様の御言葉を大切に暮らす」ということです。少なくとも神社とは、そういうことを教えている場所なのです。
さて、あなたが初詣で引いたおみくじには、どんな神様の御言葉が書かれてありましたか?
すでに神社の木の枝などにおみくじを結びつけてしまったので、おみくじが手元になく、どんな御言葉が書かれてあったのか、覚えていない?
そういう人は、日を改めて、またおみくじを引いてみてはいかがでしょうか。(ひとみしょう/ライター)