最近毎日暑いけど、あなたは夏を満喫しているかな。気温が高まるこの季節、恋する気分も高まってくるよね。今までなかなか好きな人が現れないって思ってた子でも、情熱的な太陽に照らされていると身近な男子がだんだん素敵な人に見えてきたりして。
1.立派な目標を立ててる彼
男子が人生の目標を語っているのを聞くと、なんだか前向きで立派な人みたいに見えてきちゃうよね。たとえば「ぼくは他人に優しくできる人になりたいんですよ」とか「全てのものに感謝して生きていきたいですね」みたいな。それにひきかえ私なんか何も目標ないし……と思って引け目を感じちゃうこともある。
でも本当はそんな必要はないんだよ。その彼だって、一見すごいことを言ってるみたいだけど、目標に掲げてるってことは、現時点ではその立派なことができてないっていう意味だからね。それが悪いって言いたいわけじゃなくて、彼もみんなと変わらない普通の人だってことを知っておいてほしいんだ。同じ普通の人間同士として、卑屈にならず普通にかかわっていっていいんだね。
2.立派な技術を持ってる彼
バリバリ仕事ができるとか、手に職を持っている男子ってそれだけで立派そうに見えるよね。確かに技術的には立派ではあるんだけど、それと人間的に立派であることはイコールではないよ。その道ではものすごく立派な技術を持った落語家さんや歌手さんだって不倫することはあるもんね。
ただ、人間的に立派ではないからといってみんなから嫌われるっていうわけでもないよ。むしろ完ぺきな人のほうが好感を持たれないし応援もされない。もちろん全部ダメな人は応援されないけど、ちょっと抜けてるところがあるくらいなら、人は優越感を持ちながら応援してくれるんだ。誰にでも、立派な部分もあり、立派じゃない部分もある。だからこそ、誰もが誰かには応援されるんだね。
3.立派な対応をする彼
苦手な人に会ってるときって、嫌だなあっていう気持ちがつい態度や表情に表れてしまったりしないかな。そんな子にとっては、嫌いな相手とでも笑顔で楽しそうに話せる男子の姿はとても立派に見えるはず。彼は自分の感情をしっかりと抑えて、目の前の相手の気持ちを害さないように配慮しているんだもんね。
だけど、彼は相手のためを思ってそうしているわけではないんだよ。むしろ彼自身のためにやっている。もしここで自分が嫌な顔をしたら、相手から嫌われてしまう……嫌われるのがいやだから、自分も嫌な顔をしないようにしているっていうだけなんだね。自分の感情を優先しているっていう意味では、すぐ嫌な顔をしてしまう人たちとなにも変わらないってことだよ。
4.立派な身分の彼
身分と言ってもここで話すのは皇族や華族のことじゃない。たとえば年上の男子が「この歳になるとわかるんだよね」とか言うとき、年齢が上だという身分を理由にして自分の意見を語っている。「さすが大人だなあ」と尊敬したくなるかもしれないけれど、実は尊敬には値しないかもしれないよ。なぜなら、それは単に彼が自分を守るために言っているだけだから。論理的に反論されるのが怖いから、理屈ではくつがえせない身分というものを無意識に利用しているんだね。
みんな「年長者を敬え」「先輩は偉い」と教えられてきたかもしれないけれど、本当は年の上下に関係なく誰に対してでも平等に誠実に接することができたら素敵だね。
羽林由鶴からのメッセージ
立派そうに見えるけれど実は意外と普通な男子のことがわかってきたかな。幸せな人は「私は幸せです」とは言わないのと同じで、立派な人は自分の立派さをあえて示そうとはしない。示さなくても周囲が勝手に「あの人は立派だ」と思っちゃうんだね。他人のことを立派だと言うのは良いことだと思うかもしれないけど、実はそうでもないよ。立派と思う人にはへりくだり、立派と思わない人には上から目線……みたいになりがちだからね。みんな普通、立派な点もそうじゃない点もある普通の人だっていうとらえかたでいると、一見近寄りがたい彼とでも素敵な恋愛ができるよ。(羽林由鶴/ライター)