彼がわたしに隠れて浮気しやがった、という場合は、彼の後頭部をフォークのようなもので軽くつついてやるといいと思いますが、そういうことではなく、男って、なんの悪気もなく「彼女に言わないこと」を抱えていたりします。
単純に「言う必要がないから」言わない
彼と結婚する段階になったときに、彼が30万円くらいキャッシングしていることが発覚したとか、貯金が0円であることが発覚したとか、そういう話は、ネット上にたくさん転がっています。
たくさん転がっているということは、そういう男子が多いということでしょう。
なぜ彼は結婚する段階まで、お金のことを彼女に内緒にしていたのか?
ある男子は「単純に言う必要がないと思ったから」言わなかったと、なんともシンプルな答えを述べてくれました。
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お金がなかったらないで、慌てず騒がず、ないなりにどうにかするしかないとか、実家の両親が結婚のときにまとまったお金をくれるはずだからとか、いろんな理由があるかと思いますが、彼が彼女に内緒にしている多くのことは「単純に言う必要がない」から言わない、ということが多いものです。
彼が彼女に内緒でエッチな本を隠し持っている……こういうことだって、なにも「おれさ、ベッドの下にさ」なんて、言わないですよね?
言う必要がないですよね?
なにをカップルで共有する情報とするのか?
問題は、男女で「なには言う必要があり、なには言う必要がないのか」という基準がちがうということではないでしょうか。
こういう基準のちがいは、結婚したらモロに出てくると思います。
お金のことについて「どこまでのことを夫婦で共有する情報とするのか」。
10年先のことについて「なにを夫婦で共有する情報とするのか」。
こういうのは、カップルでよく話しておくといいでしょう。
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男子にもいろんな性格の人がいるわけですが、一般的には男子は女子よりも「ま、どうにかなるっしょ!」と思っていることが多いものです。
幼い頃から女子のほうが、男子よりも現実的な考え方をするというのは、そういうことでしょう。
彼の「なんとかなるっしょ!」に対して、怒りたくなる彼女の気持ちも分からなくはありませんが、大事なことは、彼はなにも悪気があって彼女に言わなかったわけではない、ということです。
そのへんを変に勘ぐると、ろくな結果にならないので、彼は彼女に隠したいと思って喋らなかったわけではないのだ、ということは、いつまでも覚えておいて損はないと思います。
ホントに悪気なんかないものです。
ま、なんとかなるっしょ!と鷹揚にかまえすぎていた、という男のミステイクがあるのみです。ホントに。(ひとみしょう/ライター)