1.小さな変化でも褒める
「相手にとって快い変化、好ましい変化に気付いたら、すぐに褒めてあげてください。また、一番先に褒めた人が、相手の脳裏に最初に刻まれますから、後で褒めた人よりも好印象をもたれます。」
誰が見ても分かる大きな変化を褒めるよりも小さな変化を褒める方が効果的です。なぜなら、「こんな小さなところも気付いてくれた」=「自分のことを見ていてくれている」
と感じ、褒められた人の大きな喜びに繋がるから。また、目に見える事実をすぐに褒めることで、お世辞にも聞こえません。
2.的確なポイントを褒める
「ほめるべきところをちゃんとほめることが、その人を認めることに繋がります。本人には努力しているという意識がなくても、見過ごさず、その場でほめてあげてください。」
むやみやたらと褒められると「お世辞言ってるんだな」と感じますが、自分が頑張っているところを褒められると、その頑張りが報われたようで嬉しいですよね。その人をよく観察して、その人の頑張っているところ、プライドを持っているところを見つけて、褒めてみましょう。「私のことを見ていてくれている」という感覚は、「私の味方でいてくれる」という感覚に繋がるため、一気に距離が縮まります。
3.その場で褒める
「ホットな感動は、ホットなうちに、ホットな言葉にして、相手に届けましょう。そうすれば、あなたの感動は、ダイレクトに相手に伝わり、相手を最高の気持ちにさせます。ほめたほうも、そんな相手を見て、幸せな気分を2倍味わえます。」
誰かを褒めるとき、それは、その人の行いや持っているものに心動かされた、もしくは感動した結果とも言えます。でも、感動って時間が経つにつれて冷めていくものですよね。相手の素敵なところを見つけたら、すぐに褒めるように心がけましょう。感動した気持ちをそのまま伝えることで、感情がストレートに伝わりますし、その場であった出来事を褒めるため、お世辞にも聞こえません。鉄は熱いうちに打て、ですね。
4.恥ずかしがらずに褒めてみる
下手でもいいから、思い切って周りの人をほめてみましょう。ぎこちなくほめるのも愛嬌です。普段ほめない人が突然ほめると、相手はその意外性に感動するかもしれません。
日本人は恥ずかしがりやだとよくいわれますが、そのためにほめるのもなんだか照れくさい・・・という人も多いのです。ですが、せっかく相手のいいところを見つけても「褒めるのは苦手」という先入観を持って言い出せないままではもったいない。ぎこちなくてもいいので、褒めてみましょう。難しく考えず、「相手の素敵なところを伝える」という意識で言葉にしてみてください。普段褒めたりしない人から褒められると、相手も嬉しいものです。
おわりに
いかがでしたか?「褒める」ことは相手との距離を近づけます。「相手をとにかく褒めよう!」と考えてしまうと、お世辞のようになってしまうので、「相手のいいところを見つけよう」という意識からはじめてみましょう。あとはそれを言葉にするだけ。あまりテクニックに頼らず、素直に考えてみましょう。
参考:吉田博子・石井亜由美 著『女性はマナーで9割変わる!』中経出版
(Sakura/ハウコレ)